ウォーターローディングと水分補給について 

レースの3日前から十分な水を摂取することで、
体内の正常な新陳代謝を促し、老廃物をスムーズに排泄するなど、
体調をいい状態にもっていくことを目的として行われる水分摂取法。

ウォーターローディングに最適な飲み物は水で、1時間に800mlを上限として、
1回に250ml以下の水をできるだけ何回にも分けて摂取するようにする。
排尿量(回数)がやや増え、黄色だった尿が無色になれば適切な量。

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ウォーターローディングと水分補給について
Certified Personal Trainer 山岡功昇


水分の補給はスポーツのパフォーマンス様々な面で大きな影響力を及ぼします。
気温が36.6度から37.7度の状態では筋肉の体温調整機能が低下することで体内の温度を調整してます。

体内の温度が5度上昇すると通常死んでしまいます。15分間のハードなトレーニングによって体内温度は39度まで上昇します。
40度を超えると顔がほてったり、血液が濃くなる現象がみられ、40.5度になると大変危険な状態になってしまいます。

通常ウォーターローディングはカーボローディングと同時に進めることで体内水分量を増加させることにつながります。
運動中の補給はそういった体温の上昇を防ぐことや、血液濃度の増加を防ぐことが中心になります。


補給のタイミング・・・運動中に体重の5%の水分減少が起きるとパフォーマンスが低下すると言われています。
マラソンなどの長距離を走る場合は、体重の5から6%の減少が見られるそうです。
マラソンでは、4,7,10,13,16,19,22マイルの7ポイントで補給し、1回あたり、160グラム程度飲みます。

しかし、汗はこの場合普通1.6キロあたり170グラムでるのでトータル4から5キロほど出てしまいます。
トレッドミルで2時間走る実験で、水分補給しないグループと5分おきに100グラムを最初の100分までトータル2リットルを飲んだ場合、
全体の体重減少の平均は、3.6キログラムで水を2リットル飲んだグループの平均は、1.8キログラムの減少であったそうです。

具体的にラグビーやウエイトトレーニングでは少しの休みを見つけては少しずつ飲むように心がけると良いでしょう。
1500メートルを越えるレースの場合は200cc程度ポイントで飲むと良いです。

水分は炭水化物と一緒に摂ることでローディングされますので試合前のカーボローディングと一緒に行うことが大切です。
平均3時間で走るランナーでウォーターローディングしないと平均9分のロスになるそうです。

温度は普通の温度が良いでしょう。冷たすぎると胃に負担がかかりますし、熱いと冒頭の冷やす意味がなくなりますから。

水が無難ですがスポーツドリンクの場合、ブドウ糖や砂糖を含んでいないものを選ぶべきでしょう。
果糖はいいです。果糖以外の糖は結果筋肉に乳酸をためることにつながります。

競技特性上私はエネルゲンをすすめます。ミネナルウォーターもいいですが、しっかり浄水した水を飲むことです。
体の60から70%も占めているのですから気を配る必要があるでしょう。

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